熱帯魚,アクアリウム,通性嫌気性ろ過,飼育日記,実験,小技,写真

プラナリアの捕獲方法

プラナリア(体長約1cm)
プラナリア(体長約1cm)

 

プラナリア・・・この妙な生き物。
自然界では、川や池・湖等の水底の土壌を耕したり、有機物を分解する役目を担っています。

 

が、しかし・・・水槽の中では、水底に住むナマズ等の種類や脱皮したばかりのエビ等に危害を加えるといわれ、水槽のガラス面をはったりしますし、姿形が気持ち悪いという事でどうも嫌われ者のようです。
この水槽内での嫌われ者のプラナリアが、いったん水槽で増え始めると、一般的にはリセットするしか絶対的効果は見込めませんが(リセットの方法にもよりますが、残って又発生する事もあります)、リセットせずに捕獲する方法はあります。

 

下記の捕獲方法は、リセットの予定は無いが、とりあえずプラナリアの数を減らしたいという時に有効です。
水槽の後ガラス面を這うプラナリア達
水槽の後ガラス面を這うプラナリア達

 

プラナリアの特徴

プラナリアの特徴

○プラナリアは、動物性の餌を好んで食べます。
○ほとんどの場合、底砂の中や流木の裏等に棲んでいますが、時々底砂の表面やガラス面等をはっている事があります。
○暗いところを好みます。
○狭い所も、すいすいと通り抜けできます。
○あまり水温が下がらない水槽内では、成体で約1cmになり、通常の繁殖能力は無いが分裂して増えるそうです。 自然界では、成体は約3cmになり、卵を産み増えるそうです。
○水槽が明るい時に、1匹でも水槽のガラス面を這っている場合、底砂の中には、相当多量のプラナリアが居る事が多いようです。

 

 

 

プラナリアの捕獲方法

プラナリアの捕獲準備

プラナリアの特徴を知れば分かる事ですが、実際に試したもので、効果があると思う方法をここで紹介します。

 

まず、写真のような中が見える容器を用意し(透明でなければ入っているのを確認するのが難しい)、面積が広い面は2面ありますが、片方だけにキリなどで穴を開けていきます。
残りの面積の狭い面にも同じように穴を開けていきます。
穴を開けたらふたを取り、容器を沈める為の重りになる物(底砂等)を容器の中に適量入れます。
後で取り出しやすいように、 容器の細くなったところに、ひも(釣り用のテグス等)を結びつけ、その先にキスゴム等をつけておくと良いでしょう。
プラナリア捕獲用の仕掛け
プラナリア捕獲用の仕掛け

 

 

 

プラナリアの捕獲装置の設置

プラナリアは、照明が消え暗くなってから行動しますので、照明を消す少し前か、照明を消してからが良いでしょう。

 

設置する時は、餌となる物が必要です。肉食魚用の臭いが強い物で(量はあまり沢山入れると、水質悪化の原因になりますので、少量ずつ何度かご自分の水槽で試して下さい)、容器の中に入れる事ができるサイズの物を、ふたを取り容器の中に入れて沈めるのですが、沈める時は容器の中の空気を抜く為水を一杯まで入れます。
面積の広い、穴を開けた面を下に向けて、キスゴムを水槽のガラス面に貼り付け設置します。そのまま数時間放置しておきます。
プラナリア捕獲用の仕掛けをセット
プラナリアの捕獲用の仕掛けをセット

 

 

 

プラナリアの捕獲装置の引き揚げ

引き揚げるのは、必ず明るくなる前に行ないます。

 

明るくなりますと、プラナリアは一旦容器の中に入っても、又出て行ってしまいます。
何匹か残っている事もありますが、非常に効率が悪くなります。
引き揚げたら一匹も入っていなかったという事もあります。
キスゴムをガラス面から外し、ひもを引っ張り引き揚げます。引き揚げる時水やプラナリアがこぼれますので、別の容器(洗面器等)を受ける等の対策が必要です。
引き揚げた容器は、プラナリアを出す為と、残り餌が無くなるようにきれいに洗います。
上記の事を数日続けると、段々と取れる量が減ってきますが、どこまで減らすかは、ご自分で決めて下さい。
あまりに沢山居る場合は、このような容器をいくつか作り、一度にセットすると良いでしょう。(但し、水槽の水量によりますが、一度に沢山セットすると仕掛けに入れる餌の量も多くなり、水質悪化の原因になりますのでご注意下さい。)
仕掛けをセットして1時間後、沢山入っています
仕掛けをセットして1時間後、沢山入っています
照明点灯2時間後ほとんど居なくなりました
照明点灯2時間後ほとんど居なくなりました

 

 

 

 

 

 

 

スポンサードリンク

page top