熱帯魚アクアリウム飼育日記(2001年10月)
10月4日(木)
9月7日孵化のアルビノ・コリドラスの稚魚は、約2cmに成長。9月12日孵化した大きい個体は、1.5cm位、小さいのは1.2cm位で、9月 23日孵化の稚魚は、 1cm前後になった。
9月12日孵化の小さいのと、9月23日孵化の大きいのとで はあまり体長が変わらないが、 体高が少し違う。9月23日・24日に孵化した赤ちゃんコリは、3尾☆になっただけで生存率が高い。
ろ過装置を設置したおかげだろう。
孵化率が悪いのは、産卵行動中、特にTポジショ ンの写真を撮ろうとしてかなり 邪魔をしたからかもしれない。いやー失礼しました。
稚魚水槽と第2水槽の産卵箱に 冷凍ミジンコを与えると、 大きめの個体は食べているようである。
ブラインシュリンプを孵化させるのもめんどうだから、 これから主食を冷凍ミジンコにしようかと思ったが、そういえば9月23日・24日孵化した約50匹の群がいるし、 それも17cmキューブの5gプラ水槽 に入っている。このままでは過密水槽に なってしまう。
稚魚育成水槽を ふやさなければならないか・・・うーん悩みはつきない。
10月5日(金)
水温が25℃を上回る事がなくなったので、第7水槽(一般式底面フィルター・45cm)と 第8水槽(嫌気ろ過底面フィルター・45cm)の立ち上げ。そのうちに実験コーナーを作ります。
第7水槽(一般式)は、大磯砂の中目5cm厚、第8水槽(嫌気ろ過)は、大磯砂の細目7cm厚にし、 インフゾリアの素と、嫌気性還元バクテリアを添加し、有機物をすみやかに分解し硝酸塩をも分解して減らし、 自然環境に近づけ、水換え回数を減らせるらしいので、魚・水草のために良く、ついでに飼主も楽になるという方法です。
10月6日(土)
第1水槽(コリドラス混泳水槽)に居る、専門店で購入した一番大きい体長約6cmのCo.ステルバイ(現在ステルバイは4尾居る)が、早朝にいきなり産卵。
お相手は、専門店で一緒に購入したLサイズの雄かと思いきや、別のお店で購入した時M LサイズのCo.ステルバイ(現在約4.5 cm)でした。
まだ若い気もするが (非行少年だろうか?)まあやってしまった事はしょうがない。
産卵場所は、ミクロソ リウムだからガラス面と違い、 採取がむずかしい。
まだ、産卵初心者なのだろう時々卵をポロリと落としてしまう。
すると カーディナルテトラが、すばやく寄って来てパクリとやってしまう。
15個回収して孵化水槽へ移動。
第2水槽の産卵箱に入れていた、9月12日孵化で約1.5cmのちびこりが1尾☆になった。原因不明。
10月8日(月)
9月7日孵化の稚魚で大きい個体は、2.5cm位にまで成長。9/23・24孵化したものも、背びれとヒゲも生えはっきりしてきた。Co.ステルバイの卵はというと、2個水槽壁面からはがれ、底に落ちている。それを稚魚達が、鼻先でサッカーで もするように時々転がしている。こんなんで孵化するのだろうか !?
10月11日(木)
今日は、第3水槽(孵化水槽)の9/23・24孵化の稚魚が、わかしたばかりのブラインシュリンプを食べているところを撮影。ブラインシュリンプは、小さい点でゴミが漂っているように見える。
普段はウニウニと泳ぎ回っているが、餌を与え ると底床でモクモクと餌を食べている。
体長12〜15mm。9/7孵化の稚魚たちは、冷凍 ミジンコは食べるが、冷凍赤虫まではまだ無理のようである。
結局Co.ステルバイの卵は、全部壁面からはがれてしまい、全滅のようである。
昨日、以前から頼んでいた赤虫入れができたと、陶芸をやっている叔父から電話が あったので、早速受け取りに行った。
写真左のように、登って行って中に入り返しの 無い物と、写真右のように少し登りずらく返しの有る物を作ってもらったが、左の器 は入りやすそうですぐに中へ入り、赤虫をパクパクと食べる。しかし、右の器はなか なか中へ入らずあきらめかけていたところ、1尾のCo.デュプリカレウスが入って食べ 始めた。
今のところなんともいえないが、勇気のあるものはいいが、気の小さいもの は器からこぼれた赤虫しか食べられないというふうである。
それと、返しの無い器の 方が入りやすいようだが、餌が器の外にこぼれやすい。返しのある器は入りにくい が、餌が器の外にこぼれにくい・・・さて、どうしたものか !?
10月13日(土)
先日の赤虫入れであるが、返しの無い器はコリドラスが中に入って 食べると動くので、すぐに赤虫が外に出てしまう。返しのある器も少しずつ馴れて、赤虫をスポイトでやると、すぐに中へ入って食べるようになったが、気の弱いコリド ラスは中に入れず、こぼれたわずかな赤虫を食べている。
特にかわいそうなのがCo. レウコメラス(俗にパンクともいう)にいたっては、臆病で水槽の前面に出てくる事はめったにないので、こぼれた赤虫さえも食べれないでいるので、少量をCo.レウコメラスの居そうな水草や物陰などにスポイトで与えている。
結局これでは、餌入れの意味が無い。生糸ミミズと違い、冷凍赤虫なので砂に潜ることも無い。ということで、赤虫入れはいらないかな〜??
昨日、専門店で、アルビノ・コリドラスの稚魚がいっぱいいるので 貰ってほしいと話したところ、小さくても引き受けていただけるという事になったのだか、私のところには、酸素ボンベが無いので、魚釣り用の餌エビ入れ(クーラー ボックスの小型に電池式エアーポンプ付)に入れて、今度連れて行こうと思う。
某店で、お勧めのバクテリア、パワー○ウダー(能力は有るらしいのだか、50g入って いて、50リットルの水に耳掻き一杯程で良いらしく、値段は1500円。
これでは、売れてもなかなか減らないから、数が売れないということで、現在生産中止 !! らしい) を購入し、第1水槽(コリドラス混泳水槽)・第2水槽(水草・混泳水槽)・第3水槽(孵化 水槽)・第5水槽(稚魚水槽)・第6水槽(やんちゃ水槽)に、指定量投与。
今でも水はきれいで問題ないと思うが、ものはためしである。
10月14日(日)
専門店に、アルビノ・コリドラスの稚魚を連れて行くため、 釣り用の餌エビ用クーラー(電池式エアーポンプ付)を物置から出してきて、小さい網 ですくいながら数えると9月23日・24日孵化の稚魚は、50尾位と思っていたのが、なんと63尾もいたのです(体長1.2〜1.3cm)。その内の53尾と、別水槽の9月14日孵化 で、あまり体長の変わらない稚魚5尾(強くて大きい個体ばかりが餌を食べて、あまり餌を食べさせてもらえなかったのかも?!)を釣り用餌エビ用クーラーに移すと、孵化水槽に63尾も入っていたのが10尾になるとどうも寂しい感じがする。
専門店に行くと、熱帯魚・飼育器具・水談議に花を咲かせ、11:00過ぎに行っ たのに14:00過ぎまで居てしまった。
しかし、私の馬鹿な質問にもよく答えてもらっ ていつもすいません。
タイガープレコ(ノーマルタイプ)を購入し帰宅。
水合わせ後、 第1水槽(コリドラス混泳水槽)に移した。
しかし、コケを良く食べるといわれるタイ ガープレコ(ノーマルタイプ)を黒ヒゲ以外他のコケのあまり生えていない水槽へ入れていいものだろうか?
そのために、テ○ラプレコを購入し与えたがなかなか食べよ うとしない。
やはり、環境が変わったのでしょうがないかな。
しかし、アルビノ・コリドラス夫婦は、9月21日以来産卵しなくなった。
ホッとした 気持ちである。
第1水槽(コリドラス混泳水槽)・第2水槽(水草・混泳水槽)10リットルずつ水換え。
10月18日(木)
9月7日孵化の稚魚で大きい個体は、約3cm。9月14日孵化の稚魚で大 きい個体は、約2.5cm。9月23日・24日孵化の稚魚で大きい個体は、約1.5cmに成長。 第1水槽(コリドラス混泳水槽)を見ると、テ○ラプレコが無くなっているので、タイ ガープレコ(ノーマルタイプ)が、食べ始めた様子。
そのタイガープレコであるが、水中に没した建物のようなアクセサリーの中へ入って、普段居るのかさえもわからないような状況です。
10月20日(土)
9月7日孵化の稚魚5尾を10月15日に、第7水槽(一般式底面フィル ター実験水槽)に移したが、今日また5尾を移し、第8水槽(嫌気ろ過底面フィルター実験水槽)の水が澄んできたので、10尾移した。実験水槽の内容につきましては、(当 ホームページの実験室)をご覧下さい。
第8水槽の実験内容を簡単にいうと、健康な魚にし、水換えの周期を長くし、飼育者が楽になるという方法を実証するための実験です(私が楽をしたいだけのような気が・・・)。
現在の水質データは、
一般式 : PH8.2・亜硝酸0.2mg/リットル・硝酸塩4mg/リットル・水温24℃
嫌気ろ過 : PH8.2・亜硝酸0.1mg/リットル・硝酸塩3mg/リットル・水温24℃
10月21日(日)
第1水槽(コリドラス混泳水槽)に黒ヒゲが多いので、専門店に相談すると、「たぶん硝酸塩が多いだろうから、水換えを多めにしなさい」 という事なので、前回の水換えから一週間の今日、亜硝酸と硝酸塩を調べてみると、 亜硝酸は0.2mg/リットルで問題なし、硝化バクテリアは十分働いている。硝酸塩は・ ・・なんと55mg/リットルでこれはかなりたまっているようである。
やはり、硝酸塩が多い。
PH6.5 第1水槽の飼育魚は、Co.ステルバイ4尾・CO.デュプリカレウス5尾・Co.レウコメラス 4尾・ネオンドワーフグーラミィ2尾・カーディナルテトラ8尾・ラミィノーズテトラ2 尾・タイガープレコ1尾・オトシンクルス5尾位・ヤマトヌマエビ10尾位で結構過密飼育状態で、これに与える餌は、クリーン赤虫:3ブロック・デュ○ラリン小型魚用顆粒 フード:少々・冷凍ミジンコ:1ブロック・テ○ラコリドラス:8個・ヒ○リキャット:4 個・テ○ラプレコ:3個・乾燥赤虫:少々を与えている。
かなり多いと思うが、ほとんど全部食べている。
これは、水換え回数を増やすか、一度に換える量を増やさなけれ ばという事で、今日は今までの2倍の20リットルの水換えをした。
その後、パワー○ウダーを指定量投与。 どうりで9月30日リセット後、ラミィノーズテトラの鼻先が赤くならない訳である。
リセット前には、底砂に色の違う層ができていた、そこに嫌気層ができて、硝酸塩を 少しずつ分解していたのかもしれない。
それなのに、底砂を全部水槽から取り出しゴシゴシ洗ったものだから、嫌気層が破壊され、ラミィノーズテトラの鼻先が赤くならない・黒ヒゲが増えるという結果になったのだと思う(たぶん)。6月の立ち上げから 1ヶ月以上は、2・3日に一回10リットル位水換えしていたし、飼育魚の数も少なかったので良かったのかもしれない。
10月23日(火)
第1水槽(コリドラス混泳水槽)の亜硝酸は少ないが、硝酸塩は多い という結果を得て考えたのだが、以前より水に粘りがある。
(泡が大きくなりなかなか消えない)これは、有機物が沢山ある(過密飼育による餌のやり過ぎ)水槽に10月13 日に入れたハワー○ウダーもしくは、インフゾリアの素が一生懸命働いた結果であろうと思う。
9月30日のリセット前は、底砂に嫌気層らしきものができていた。そこで硝酸塩を分解し、安定していたものと思われるし、ペーハーもだいたい7〜7.2位を 保っていた。それが、10月21日の測定ではPH6.5になっている。
それまでも、前より下がるようになったなあと思ってはいた。
水換え用の水は、煮沸消毒したピートモスをお茶用のパックに入れたものを2日位エ アレーションしたものを使用している。
上部ろ過にもピートモスを入れているので、これが原因でPHが下がったと思っていたが、硝酸塩が原因かもしれないと思うので、 嫌気性還元バクテリアを6cc投与した。
これで少しは、嫌気層が早くできてくれるのではないかとの甘い考えを持つのであった。
一昨日20リットルの水換えをしたからと思うが、ラミィノーズテトラの鼻先が少し赤くなってきた。
10月28日(日)
第1水槽(コリドラス混泳水槽)の亜硝酸は0.2mg/リットル・硝酸塩 55mg/リットル・・・前回の計測と同じである。20リットル交換しても、一週間でま た同じという事は、やはり餌が多すぎるのでしょう。
見た目の水の色もやや黄色いし、ラミィノーズテトラの鼻先は、先のほんの一部分だけが赤いだけでまた元のよう に白っぽくなっている。
水換え10分後にもう一度測ってみると、硝酸塩は40mg/リッ トルで、思ったほど下がっていない。
まず、餌の減量をしなければならないと思う。
よし、明日から餌を減らそう。
実験水槽(第7・第8水槽)の水質が安定し、ペーハーが下がったら、今入っている稚魚 を出し、Co.ステルバイとCo.デュプリカレウスを第7・第8水槽に移そうと思っている。
第2水槽(水草・混泳水槽)の亜硝酸0.2mg/リットル・硝酸塩25mg/リットルで、やはり立ち上げ後3ヶ月たつし、餌も少なく、水草が沢山あるから良いのだろう。
第1・第2水槽にパワー○ウダーを指定量投入。
10月29日(月)
第2水槽(水草・混泳水槽)の水換え。
水換え用の水は、いつもの汲み置きエアレーションの水を使わず、20リットルの水を丁寧にぬいた後、コントラ○ロラインをバケツに汲んだ水道水に指定量投入し、水槽に入れた。
こうすると、二酸化炭素を添加しなくても、水道水には圧力がかかっているため、二酸化炭素がかなり含まれているそうなのでやってみた訳である。
1時間位経つと、レッドリーフバコパに細かな気泡が少しではあるが出てきました。
光(18wx3本の蛍光灯)と二酸化炭素で、光合成を行い少量ながら酸素の気泡ができたのでしょう。
今までは、二酸化炭素を添加せずに水草水槽を作るという目的だったので、気泡の事はあきらめていましたが、気泡を少しでも出すという事については、やや成功といったところです。
しかし、この第2水槽は、今のところ黒ヒゲが生えてこない。硝酸塩が少ないからだろうと思われる。